発達障害の大人にも対応する支援教室
近年認知度が上がっている発達障害は、日常生活やコミュニケーションに悩みを抱え、生活において困難を感じることが多いのが特徴です。
以前は十分に認知されておらず、必要な社会のサポート体制は薄いものでしたが、そんな中でさくらんぼ教室はいち早く支援に乗り出しています。
活動のきっかけは1990年の地域ボランティアで、ボランティアを通じて個性的な人や障害を抱えている人達と出会い、交流があったことが教室の誕生に至ります。
力を合わせて学習を続ければできることが増える、その気づきを与えたのは重い知的障害をもつ子供たちで、学ぶことに喜びを感じ、理解する達成感を素直に表現したことが、さくらんぼ教室誕生の決め手になっています。
さくらんぼ教室は関東圏で複数展開しており、地域の医療機関や関係機関と連携しながら、大人を含めた幅広い生徒を支援している状況です。
対象となっているのは自閉症スペクトラム障害や注意欠如多動性障害など、いわゆる発達障害と呼ばれる問題を抱えている人達です。
勉強を苦手としている人や、友達づきあいに難しさを感じる人も通っているので、生徒は皆何らかの困難を持っています。
しかし、生徒のペースに合わせて基礎学力を高め、社会性のスキルや生き残るスキルを磨くことで、コミュニケーション能力や自律性を身につけることに成功します。
早期の活動開始と約30年もの地道な努力の積み重ねによって、発達障害の支援が形になっていますし、社会を支える役割を担っているといえます。